ピラティスってなんぞや


荒川区の西日暮里にある、パーソナルトレーニング&ストレッチスタジオ「Third base 西日暮里」の小原麻里です。

 

皆様、ピラティスと聞いて

ピラティスね!知ってるよ!

という方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。私がインストラクター資格を持ってるよ。と言っても伝わらないことが多く、寂しく思っています。

 

というわけで、今回は皆様にピラティスとはなんぞや。を知っていただけたらなと思い記事にします。

 

 

ピラティスとは実は人のお名前なんです。

ドイツ人のJoseph Hubertus Pilates さんが開発したメソッドの事です。

1883年にドイツで生まれたピラティスさん。1967年に84歳でアメリカにてこの世を去りました。

世界史の年表を思い出してくだされば二度の世界大戦を経験されていることがわかります。

 

2019年8月5日のvogueの記事で紹介されていたエピソードによると

 

第一次世界大戦時にマン島に捕虜として収容されていた時にピラティスメソッドの前進となる「コントロジー」というリハビリを目的としたエクササイズを開発します。

収容所には傷ついてリハビリが必要な人ももちろんたくさんいて、囚人達にピラティスさんはエクササイズを教えていたそうです。

当時世界ではスペイン風邪というインフルエンザの一種が大流行していました。

1918年にはピラティスさん達が収容されていたマン島にもスペイン風邪は勢力を及ぼします。

しかし全世界で大流行をするほどの感染力があったスペイン風邪ですが収容所からは一人も感染者がでなかったそうです。

 

Covid-19が全世界で猛威をふるい、まだワクチンが開発されていなかった2019年。vogue誌が記事にしたくなるのもわかりますよね。

とはいえピラティスインストラクターや受講者からも感染者はいらっしゃるので今回はスペイン風邪の時ほどの効果はないようですので悪しからず。ただ呼吸のエクササイズからはじめるピラティスが健康な体作りの助けになることには違いないのですが。

 

月日は流れ、戦争が終わりピラティスさんはアメリカに渡ります。

そこで現在もダンサーなら誰もが知っている世界的なダンサーであり振付家のマーサ・グラハムとジョージ・バランシンに出会います。

2人は当時それぞれダンスカンパニーを設立していました。その所属ダンサーが怪我をするとピラティスさんのスタジオに送りリハビリを受けさせていたそうです。そしてついにはダンサーの怪我を予防するために指導を頼んだそうです。

そんな評判はハリウッドにまで届き銀幕のスターやセレブ達からも愛されるようになりました。

 

 

じゃ、実際にはどんなエクササイズをやるの?

といいますと。ピラティスには5つの大切なエッセンス・原則があります。

1 呼吸

2 骨盤の配置

3 胸郭の配置

4 肩甲骨の動きと安定

5 頭と頚部の配置

以上の5つのことを最も大切にしながらエクササイズを行い姿勢の改善をし効率的な呼吸の習得を目指します。

よい姿勢

という言葉だと”よい立ち姿勢”を想像する方が多いのではないでしょうか。

しかしここで目指す姿勢の改善とは立っている時だけでなく、歩く時、座る時など日常で行うあらゆる動作での姿勢を指します。

THIRD BASEで行うピラティスはマットワークといい、マットの上でエクササイズを行います。

マットの上に寝転んで、床に支えられ重力の負荷の少ない状態から身体にとってよい姿勢を学びます。

その状態でエクササイズを行い主に体幹にある筋肉を働かせる練習をします。そこから徐々に座ったり四つ這いになったりと床のサポートがない状態でもよい姿勢で身体を動かす練習をします。

 

特に細かい筋肉を働かせて姿勢をコントロールする練習になるのでとても地味ですが、呼吸のエクササイズだけでも身体がポカポカしてきたりもします。

 

THIRD BASEではストレッチと共にお客様に合わせてこのピラティスのエクササイズを取り入れながらトレーニングを行います。

そうすることでより効率的にトレーニングを行うことに繋がります。

実際にトレーニングを行っていて正しい姿勢をとりたいのに上で紹介した5つのエッセンスの特に2ー4が悩みの種だったりはしませんか。

重力の負荷が大きくなる立位でさらに重りも持った状態で姿勢を正すのはなかなか難しいと思います。

トレーニングを重ねるとより気になってくる動作時の姿勢。それを直すためのエクササイズがあるなんて素敵だとは思いませんか。

またストレッチも実は正しい姿勢で行えていないことが原因で可動域がなかなか広がらないこともあります。

 

これらのお悩みは普段からジムなどに通ってトレーニングされている方はもちろんですが、お家でトレーニングやストレッチに励んでいらっしゃる方もお持ちなのではないでしょうか。

 

重力の負荷の少ない寝た状態で行うピラティスのエクササイズは一見地味、実際にやってみても難しいわりにやっぱり地味。でも中々上手く効かせられないトレーニングやストレッチがある方は是非続けて試していただきたいです。

 

ピラティスってなんか芸能人がやってるのはSNSで見たこともあるけど、一体なんなの?

と思っていた方にも私の大好きなピラティスの魅力が伝われば嬉しいです。

 

ぜひ実際に受けてみませんか。

 

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